筑波大学附属図書館における環境調査の取り組み
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概要
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展示および収蔵施設を持つ図書館での環境調査を行なった.調査項目は光,空気環境,虫害の3項目である.光は照度による評価を行ない,年間の開館時間を元にその照度の強さを算出しなおした.空気環境は簡易検知管を用い,アンモニア,ホルムアルデヒド,酢酸,アセトアルデヒドなどのガス測定を行なった.これは短時間でその場の雰囲気が検知できるため博物館などでも利用されている.虫害調査はトラップを20箇所に仕掛け,捕獲された虫の把握を行なった.その結果,チャタテムシやシバンムシが捕獲され,また屋外から侵入したと思われる虫が多数確認された.継続的なモニタリングを行なう必要がある.これらの調査は常勤スタッフでも簡便に行う事ができるほか,経済的にも安価であり長期的に収蔵庫および展示室の環境を管理するための有用なデータとなる.また,こういった一連の作業が図書館におけるリスクマネージメントの一翼を担うことになる.
著者
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