北海道古丹別地域に分布する上部白亜系蝦夷層群函淵層
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
北海道古丹別地域に分布する蝦夷層群最上部を函淵層に帰属させた.この層準は砂岩優勢の砂岩泥岩互層で構成され,ハンモック状斜交層理が発達する.本研究では,古丹別地域の函淵層からいくつかのアンモノイド類やイノセラムス類を産出したものの,時代決定に有効な大型化石は得られなかった.しかしながら,古丹別および羽幌地域の羽幌川層最上部からは,下部カンパニアン中部−上部を示すSphenoceramus orientalisやS. schmidtiが報告されており,古丹別地域の函淵層はS. orientalis−S. schmidti帯の最下部に対応すると考えられる.さらに函淵層が,古丹別地域で確認されたこと,また羽幌地域や達布地域の羽幌川層最上部においても,すでに上方粗粒化の傾向が見られることは,羽幌−古丹別−達布地域の広域において函淵層が堆積していた可能性を示す.
著者
関連論文
- O-5 栗坂層轟セクションにおけるジュラ紀後期放散虫層序とアンモナイト年代(1.ジュラ系+,口頭発表,一般講演)
- 徳島県那賀町栗坂から新たに採集されたジュラ紀後期アンモナイト
- 北海道古丹別地域に分布する上部白亜系蝦夷層群函淵層
- 徳島県立博物館で実施した「地質の日」関連事業 (特集 「地質の日」元年(2))
- 「第7回国際頭足類シンポジウム(札幌)」参加報告(学術集会参加報告)
- 日本古生物学会第156回例会シンポジウム「古生物学のアウトリーチ-博物館での取り組みを例にして-」総合討論報告(古生物学のアウトリーチ-博物館での取り組みを例にして-)
- 特集 古生物学のアウトリーチ : 博物館での取り組みを例にして
- 南部黒瀬川帯の上部三畳系寒谷層と坂州不整合(6.地域地質・地域層序)
- 四国東部の南部黒瀬川帯上部三畳系寒谷層と坂州不整合 : 層序,堆積層,フォーナ
- 四国東部,南部黒瀬川帯(坂州帯)の栗坂層轟セクションにおけるジュラ紀後期放散虫層序とアンモナイト年代
- 四国東部・徳島県牟岐町の四万十帯より新たに発見された後期白亜紀アンモナイト
- 四国東部・徳島県牟岐町の四万十帯より新たに発見された後期白亜紀アンモナイト
- 四国東部,南部黒瀬川帯(坂州帯)の栗坂層轟セクションにおけるジュラ紀後期放散虫層序とアンモナイト年代
- 徳島県穴吹川上流,木屋平の地質と地形