高校教科書から探る進化生物学と人類学教育
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高校の各教科の教科書について自然人類学関連の記述を検討した。自然人類学関連分野の記述は,理科総合B,生物II,地理歴史などの各科目に分断されている。生物では自然人類学分野の中核をなす記述が,生物IIの「生物の分類と進化」の章の一部にある。これらの人類学に関する記述を繋げるような解説が追加され,それを生かした授業が行われることで,複合領域としての人類学が認識され,この分野への興味と理解を増幅できる可能性がある。学習指導要領は,生物IIにおいて,「生物の分類と進化」あるいは「生物の集団」(生態学)の章のいずれかを選択することができると定めている。この選択制は,多くの高校生からヒトを含む生物の進化について学習する機会を奪っている。高校教科書の内容は,今後に課題を残している。
- 日本人類学会の論文
著者
関連論文
- カフェインによるアポトーシス誘導機構
- 体幹筋のCT画像による年齢的変化の観察
- ラットの大腿骨破断特性および断面形態におよぼす自発走運動と栄養の影響
- II-G-16 骨強化に関するジャンプトレーニングの有用性に関する研究
- 人類の起源は理科の教科書でどのように扱われてきたか
- 高等学校「生物」教育のなかの自然人類学教育と新学習指導要領 (大学から見た新学習指導要領--生物教育の更なる発展に向けて)
- 二足起立ラット大腿骨の運動適応 : 骨密度と横断面形状からみた分析(2部 生体の運動特性)
- 大腿骨の横断面形状にみる運動適応:ラットを用いた実験的アプローチ
- 強制走行運動がラット大腿骨の断面形態に及ぼす影響
- 高校教科書から探る進化生物学と人類学教育
- 二足行動のラットモデル
- 154.異なる摂食様式下での自発運動がラット大腿骨の強度に及ぼす影響
- ラットを用いての強制運動が骨の断面形態、強度に及ぼす影響について
- 人類の起源は理科の教科書でどのように扱われてきたか