生活情報化の歩む道 : 〜デモネ技術の行方〜
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概要
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著者抄録:情報化が進んだ未来の生活像は常に明るくバラ色で描かれている。しかし,その未来像には心が豊かになった幸せな人々を想像できない。未来像に描かれている機能,サービスが技術中心の発想に基づいており,生活側のニーズに立脚していないからである。現実でも,生活の情報化が進展する一方で,人々は心の豊かさを実感していない。「技術ありき」の発想から,「生活ありき」へ発想を転換する必要がある。生活の情報化は,生活の問題を認識することが出発点となるのであり,そのことが生活の質の向上に貢献することになる。本稿は,20世紀半ばからの生活情報化を概観しながら,情報化のあり方を論じるものである。
- 独立行政法人 科学技術振興機構の論文