情報コストから見た生活情報化の定量把握
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概要
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パソコンをはじめとする情報機器が世帯に普及し、個人が参加できるコンピュータネットワークが拡大している。また、2005年を目標とした光ファイバー網の整備も進められ、生活を取り巻く情報環境は21世紀に向けて進展しようとしている。生活における情報化の進展状況は、これまで情報機器の世帯普及率、ネットワークの加入者数などによって捉えられてきた。生活側に視点を置いたものとして家計支出から情報化の度合いを把握する試みもあったが、高齢者の情報化が過大に表れるなど必ずしも生活の実態を表わしているとは言えなかった。本稿は、情報技術の普及は生活における情報のデジタル化を進行させるとの仮説に基づき、家計におけるデジタル情報への依存度に着目して、情報化の定量的な把握を試みる。これにより所得水準、世帯主年齢と情報化との相関を明らかにするとともに、デジタル情報の生活における位置付けを考察する。
- 日本社会情報学会の論文
- 1998-09-30