第4回:技術革新と国際的調和の中の著作権法
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概要
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本稿では,福澤が紹介した近代著作権制度の淵源(えんげん)をたずね,これをめぐる2つの法思潮の違いがもたらす具体的帰結とその現状を示し,その中でわが国の著作権法が技術革新に対しどのように対応してきたのか,そして国際的調和の要請にどのように応えてきたのかを粗描する。また,著作権にかかわる条約において技術革新への対応がどのように取り込まれ,かつこれらの条約が現代においてどのような役割を期待されているのか,また,近代著作権法の理念が,現代に至る発展過程の中でどのように変質したかを明らかにし,近年の著作権,とりわけ著作隣接権の拡大の主張に伴うかかる理念の動揺を歴史とのかかわりにおいて述べていくことにしたい。
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