IPCクラソーラスの開発
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概要
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国際特許分類(IPC)は特許文献を検索するために重要であるが,膨大で複雑(第6版で75,000項目)であるため,馴染みのない科学者や技術者にとっては手に負えないと言われている。特許庁からのWebによる情報公開,企業等における社内ネットの普及などの環境変化を考慮し,技術者が容易にIPC項目にたどり着けるためのプロトタイプシステムを開発した。IPCの全項目を再構成した250の技術分野ごとに概念分析し,抽出したキーワードを適切なカテゴリー/ファセット別に分類し,シソーラス体系を構築した。これらをパソコン上で専用のプログラムによりGUI的な画面でサーチできる。ある概念を選ぶと,これとAND演算して更に絞り込めるキーワード群が色変化や記号で示されるので,試行錯誤をせずに該当項目を選定できる。利用者が直接フリーキーワードのみを入力して高速サーチする機能も備えている。このシステムは従来難しかった有機化合物のIPCサーチにも適している。
- 独立行政法人 科学技術振興機構 研究基盤情報部の論文