米国における全文データベースに関する論争
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概要
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米国の情報・計算機関係の学会で10年以上にわたって繰り広げられてきた,データベースの全文サーチ方式の是非についての実験研究および論争を,その主要な六つの論文を中心に,時系列的にフォローし,論点,論争の推移,結論を探った。全文サーチを是とする立場の論拠は非常に小規模なデータベースでの実験に基づいているが,人手をかけたインデクシングも大同小異で,コスト的に機械的な方式が有利と説く。非とする立場は,かなりの大規模データに基づき,再現率平均20%で,全文サーチ方式は弾劾の対象であると注意を喚起している。息詰まる論争の経緯も興味あるが,過去の情報システムの評価実験についても,方法的な問題性が指摘され,新たな研究法の提案もなされている。
- 独立行政法人 科学技術振興機構 研究基盤情報部の論文