立命館大学アート・リサーチセンター(ARC) : −時間芸術とディジタルアーカイブ−
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概要
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文部省学術フロンティア事業における人文系の研究拠点として立命館大学アート・リサーチセンターが指定され,人文科学と情報科学とが融合した新しい芸術研究が推進されている。ここでは,特に時間芸術・無形文化という括りで捉えられ,しかも京都という都市を通じて生まれた芸術表現を対象に,人文系・理系それぞれから見て最先端と思われる方法により研究が続けられている。施設は,空調の完備した収蔵庫と展示室,檜床で能楽や京舞などが演じられる多目的ルームと各種メディア変換に対応したスタジオ,ディジタルアーカイブ作業のできるアーカイブ室などが備わり,古くは文献資料から最新のディジタルメディアの保管と製作・研究・発信まで一連の研究ができるようになっている。多目的ルームでは,マルチアングルでの撮影とモーションキャプチャシステムによる身体運動の記録・分析ができる。芸術表現のうち,京都を中心とした最も繊細な対象である京舞や能楽・狂言などの身体表現を,このような形で記録・保存・分析しようとする,現在日本で唯一の施設である。また,演じられた時間芸術を再現するための画像・映像の実験研究のノウハウも蓄積しつつあり,大量の画像処理という面では,独自の方法を開発しつつある。
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