高知県の蛇紋岩地の植物と高知県立牧野植物園
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概要
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植物の分布や植生には,気候以外にも生育地の土壌が大きな影響を与えている.高知県には高知市郊外をはじめ蛇紋岩地が多い.蛇紋岩地では土壌の貧栄養や乾燥によって形態が特殊化した植物が認められること,また,固有種や分布上興味深い種が多いことなどが報告されている(北村, 1993;堀江, 2002).日本の蛇紋岩地の植物に関する研究は高知県を舞台とした吉永(1914)の研究を端緒としており,県内ではその後,山中(1959)ほかがその植生を中心に精力的に研究を進めた.そこで,高知県におけるこれまでの研究成果をまとめ,蛇紋岩地に生育する植物について報告する.次に,植物について知り得る身近な見学コースとして高知県立牧野植物園を紹介する.園内には,高知県の変化に富んだ植生を再現する土佐の植物生態園があり,また,平成18年8月15日から11月30日までは「植物化石展 ―化石でたどる植物の進化」と題した展示が開催されている.
著者
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