ライトナフサ異性化用Pt/SO_4^<2->/ZrO_2触媒の硫黄被毒とその回避法
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概要
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現在,工業的に用いられているライトナフサ異性化触媒の一つである白金担持硫酸根ジルコニア(Pt/SO42−/ZrO2)触媒は,他の工業触媒と同様に原料油中の硫黄化合物により一時被毒されるため,原料油の水素化脱硫が不可欠である。 本報告では,Pt/SO42−/ZrO2触媒への硫黄被毒影響を明確にするために,種々の原料ナフサおよび硫黄化合物の被毒影響を把握し,この硫黄被毒を回避する方法についてその可能性を検討した。本触媒の活性劣化に与える硫黄の種類の影響は,(n-C3)2S2 >> Et-S-Me >> i-C3SH > H2Sの順となり,硫化水素に対しては被毒影響が極めて少ないことが明らかになった。そこで,脱硫触媒と組み合わせた2塔反応方式を用いて高硫黄濃度の直留ナフサを異性化したところ,脱硫ナフサとほぼ同等の異性化活性と安定的な触媒寿命を示す結果が得られた。
- 社団法人石油学会の論文
- 2004-05-01
著者
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川上 敬士
コスモ石油(株)中央研究所 ガソリン製造グループ
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木村 孝夫
コスモ石油(株)中央研究所
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渡辺 克哉
コスモ石油 中研
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大塩 敦保
コスモ石油(株)中央研究所
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大塩 敦保
(財)国際石油交流センター 技術協力部高機能触媒研究室
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川上 敬士
コスモ石油(株)中央研究所
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川上 敬士
コスモ石油 中研
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大塩 敦保
コスモ石油(株)
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