燃料油添加剤による黒煙および粒子状物質の排出量低減とサイクル変動抑制効果
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概要
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ディーゼル自動車から排出される黒煙,粒子状物質(PM)低減に向けて金属を含まない無灰系添加剤の検討を行った。その結果,亜硝酸エステルや硝酸エステル系添加剤を軽油に添加すると,直噴エンジンで回転数2100 rpm,負荷80% の定常運転では黒煙やPMの低減が認められた。特に,黒煙低減効果は筒内の酸素濃度が低いほど大きくなった。また,筒内燃焼圧のサイクル変動を抑制する効果も認められた。 含酸素化合物については,燃料油中の酸素濃度を増加させるほど黒煙低減率も増加した。ただし,サイクル変動については抑制効果が認められなかった。 次に,副室式エンジンを用いて,ディーゼル自動車10・15モード排出ガス測定法に基づいた試験を行った結果,軽油に亜硝酸n -ヘキシルを添加した所,燃費向上と同時にPM低減,NOx低減が認められた。
著者
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鈴木 和彦
出光興産(株)中央研究所
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弓削 兼一
出光興産(株)中央研究所
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内川 啓
出光興産(株)中央研究所
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角川 一夫
出光興産(株)中央研究所
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内川 啓
出光興産(株)中央研究所
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鈴木 和彦
出光興産(株)中央研究所
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