カーボン微粒子燃焼におけるセリウム複合酸化物の酸素の挙動

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概要

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ディーゼル車の排出ガスに含まれるカーボン微粒子を低減する手段として触媒担持型ディーゼルパティキュレートフィルター（DPF）があり，これに堆積したカーボン微粒子を効率良く酸化除去するため，セリウム（Ce）複合酸化物のカーボン微粒子酸化に及ぼす酸素の影響について，酸素同位体を用いて検討した。その結果，低温時のカーボン微粒子酸化には，Ce複合酸化物から放出される酸素が使用されていることを明らかにした。また，各Ce複合酸化物の酸素放出温度特性とカーボン微粒子酸化の温度特性は一致しており，最も低温から酸素放出を起こすCePr複合酸化物が最も低温からカーボン微粒子酸化を行うことが分かった。したがって，カーボン微粒子酸化反応の低温化を行うためには，Ce複合酸化物の酸素放出特性を改善することが有効であると考える。

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