吉田肉腫の染色体に及ぼすX線の影響(予報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1) 吉田肉腫細胞にX線 (500r, 1000r, 1500r) を照射し, 染色体の異常を形態学的に分析した。2) 正常の吉田肉腫の種族細胞の染色体数は40で, 2個の大形M染色体を有するのが特徴である。3) X線によって染色体異常を生じた中期細胞における核型分析の結果, 染色体の型の違いによるX線感受性の差異は認められないと結論した。4) 染色体切断のおこる部位を2個の大形M染色体について調査した。切断は染色体の両腕のどの部位にも一様におこるが, 紡錘糸着点がら約1/4の部位において比較的高頻度に切断がおこる傾向のあることか認められた。
- 日本遺伝学会の論文