受粉と結実の実験材料に関する基礎的研究(2)-ペチュニアを用いた実験の予備的研究ー
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概要
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小学校5年理科の生物分野における受粉と結実に関する実験に適した材料を見つけるために,ペチュニアを用いて実験を行った。その結果,花粉をつけた花の結実率は92.2%だった。これはペチュニアの人工授粉の成功率が非常に高いことを示している。しかしながら,花粉をつけなかった場合でも,6.7%の花で結実が起こった。このような結果となった原因として,袋掛けの期間が短かった可能性が考えられ,今後の研究で適切な袋掛けの期間を確定する必要がある。その他,翌日開花するつぼみを識別する方法や9月に状態のよい株を用意する方法を確立する必要があることが,今回の研究で明らかになった。これらの課題を解決できれば,ペチュニアは受粉と結実に関する実験の優れた材料になると考えられる。To find plant materials which are suitable for the experiment of "pollination and fructification", we carried out preliminary experiments with Petunia x hybrida. The fructification rate of P. x hybrida which pollinated was 92.2%. This result indicates that P. x hybrida have a very high success rate of artificial pollination. However, it was found thatthere are still 3 problems to be worked out as follows: (1) The appropriate days puttingbags over flowers is not determined. (2) The distinguish methods of flowers that blossomthe next day is not established. (3) The cultivation methods of saplings in good condition is not established. If these problems are solved, it is thought that P. x hybrida become accepted as plant materials which are suitable for the experiment of "pollination and fructification".
- 大分大学教育福祉科学部附属教育実践総合センターの論文
大分大学教育福祉科学部附属教育実践総合センター | 論文
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