乳用育成牛における初産分娩月齢の早期化に関する栄養学的研究
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概要
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これまでの酪農経営においては,育成牛の飼養は生産に直結せずに収益を生まないことから,栄養管理と生体機能について多くの注意が払われてこなかった。しかし,経営を取り巻く情勢が悪化する中,経営全体としてのコスト削減の観点に加えて生涯生産性の向上等の観点から,この時期の飼養管理改善の重要性がクローズアップされている。そこで,本研究は乳用育成牛の飼養管理の改善に資するため,初産分娩月齢の早期化が乳牛の発育成績と初産乳生産性に及ぼす影響を検証する。これらの結果を基に出生から21ヵ月齢の初産分娩までの発育曲線を考察し,受胎までのDGは0。97kg,受胎時の体重は375kg,および分娩1週前の体重は606kgとすることが,育成管理の効率化,安全な分娩の実現,さらに乳生産性を最大に高められる発育曲線と考えられた。
- 茨城県畜産センターの論文
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