症例報告 閉塞性水頭症で発症したLhermitte-Duclos diseaseの一例
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概要
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閉塞性水頭症で発症したLhermitte-Duclos diseaseの1例を報告した。症例は42歳,女性。6年前から歩行時のふらつきを自覚。術前のCTで右小脳半球に等吸収域の腫瘍と閉塞性水頭症を認めた。MRIでは,T2強調画像で特徴的なトラの縞模様状(tiger-striping)の層構造を認めた。同部位はT1強調画像で縞状の等~低信号を呈し,T1Gd造影では部分的に線状に増強される所見を示した。手術は右後頭下開頭腫瘍摘出術を施行した。術中,腫瘍内を走行する静脈からの止血に難渋した。腫瘍はやや黄白色で肥大した脳回状構造で血管に富んでいた。病理診断はLhermitte-Duclos diseaseであった。
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自治医科大学 | 論文
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