退化現象を導入した遺伝的アルゴリズムGA^dによる構造最適化
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概要
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退化を伴う遺伝的アルゴリズムGA^dを提案する.退化とは,生物において何らかの器官や組織が機能・構造などを失い,次第に衰退・縮小することをいう.本研究では,損傷遺伝子をもつ個体は,その遺伝子に対応する形質の発現が不完全になったり,発現しなくなるため,退化現象を起こすと仮定する.損傷遺伝子とは,環境の影響により突然変異を起こし,正常な遺伝子が不可逆的に変化した遺伝子である.GA^dでは,遺伝子型から表現型への変換関数を損傷遺伝子に依存する関数として定義することにより,退化現象を表現する.また,生存に有効ではない遺伝子は,損傷しても個体の環境への適合度が低下しないと考えられる.これを利用し,完全に損傷した遺伝子は削除されたとみなすことにより,有効性の低い遺伝子を削減する機能を実現する.この機能を用いていくつかのモデルにおけるパラメータ構造を最適化することにより,GA^dがパラメータ数を削減できる汎用的で効率の良い方法であることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-03-01
社団法人電子情報通信学会 | 論文
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