多値数を2の自然数乗としない多値QAM方式の構成と誤り率特性の検討
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概要
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本論文は, 多値数Mを2の自然数乗としない多値変調方式(M-QAM: M-Quadrature Amplitude Modulation)の実現性を明らかにする.実用上の問題点は, M-QAM信号1シンボルが整数ビットに対応しないため構成が複雑になり, シンボル誤りがビット誤りに単純に変換されないことである.そこで, 構成の簡素化及びビット誤り率(BER)特性の最小化の観点から, バイナリー系列を有相関の複数シンボルに変換する多次元符号化(2値/M値変換)手法を提案し, シンボル誤り率(SER)及びビット誤り率(BER)の理論式を明らかにする.32QAMと64QAMの間として40QAM, 44QAM, 48QAM, 56QAM, 60QAMのSER特性を示す.また, pを3以上の整数として多値数を3×2^<p-1>とするQAM方式の構成を示し, 特に12QAM, 24QAMのSER特性の理論値を示し, BER特性の理論値を差動符号化の適用の有無の条件で示すとともにコンピュータシミュレーションにより検証する.以上の結果から, M-QAM方式は適応変調方式の選択肢を広げる意味でも有効であることを述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-05-01
社団法人電子情報通信学会 | 論文
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