曲率情報の統合によるMR Angiogramからの脳動脈瘤候補の検出
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概要
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非侵襲的な検査法であるmagnetic resonance angiography (MRA)は,脳動脈瘤の検出を目的としたスクリーニング検査で広く用いられているが,直径5 mm以下の小さな動脈瘤を見落しなく検出することは専門の読影医にとっても容易ではない.従来の研究では,動脈瘤の候補として球形状の高輝度な領域を,局所的な幾何形状を表す三次元曲率やヘッセ行列を用いて検出する方法が提案されている.しかし,いずれも微分処理を必要とするため,雑音の多いMRAの場合,動脈瘤候補とともに数多くの偽陽性が検出される.そのため,後処理として多様な特徴量を用いて偽陽性を削除する必要があった.本論文では,局所情報である曲率の情報を統合することで雑音の影響を低減し,比較的少ない偽陽性の中から,効果的に動脈瘤を検出する方法を提案する.本手法を直径2 mm以上20 mm未満の動脈瘤14個を含む13症例,及び動脈瘤なし15症例の計28症例に適用した結果,検出感度が100%のときの平均偽陽性数は2.0個であった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2010-11-01
社団法人電子情報通信学会 | 論文
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