「企業行動のモラル化」に関するホーマンの構想
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概要
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企業行動のモラル化という分野におけるドイツの実践について教科書や新聞などにおいても紹介されるようになったが、同分野のドイツの理論は体系的には知られないままである。本稿はこの分野におけるドイツの学説に関する研究であり、取り扱いの対象となるのはカール・ホーマンの理論である。さまざまな理由から、ホーマンの理論に本格的に取り組む人は日本にはいない。ホーマンらが1992年に発表した著書『経済倫理と企業倫理』を中心として、かれの構想の全体に迫りたい。かれの構想の特徴は、企業行動のモラル化に対して、法令によって設定される枠組み秩序が本来もつべき役割を明確にし、その枠組みのなかにおいて企業倫理の課題を解明しようとする点にある。このような発想あるいは視点は、日本の関連する分野の議論においては欠けているように感じられる。
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