ヒバ精油およびヒノキチオールの木材防腐性能
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概要
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ヒバ精油とヒノキチオールが持つ木材防腐性能とその持続性、鉄腐食性および吸湿性について、表面処理用薬剤としての評価を行った。その結果、トロポロン化合物が1。5%以上含まれたエタノール溶液で表面処理を行い、次いで薬剤処理後の放置期間を7日間とした場合、JIS K 1571に定める表面処理用防腐剤としての合格基準(腐朽による質量減少率3%以下)を満たした。しかし、処理試験体を約半年間室温で放置すると、オオウズラタケに対する防腐効力の低下が認められた。合格基準を満たすためにトロポロン化合物が高濃度に必要であること、また薬剤処理後の放置期間が長くなると防腐効力が低下することは、ヒバ精油およびヒノキチオールの高い揮散性と光分解性が一因であると考えられた。
- 奈良県森林技術センターの論文
- 2008-03-00
著者
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