木材抽出成分の抗菌性
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概要
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木材抽出成分が木材腐朽菌に対して、どの程度の抗菌性を有しているのか、ペーパーディスク法と寒天希釈法によって検討した。その結果、ヒバ油はACQに匹敵するか、あるいはそれ以上の抗菌性を有していた。また、ヒバ油に含まれる酸性油成分の一部であるヒノキチオールなどのトロポロン類が最も抗菌性に優れており、それに次いで、フェノール類の一種であるカルバクロールやモノテルペン酸類の一種であるシトロネル酸が効力を発揮することも判明した。さらに、ヒノキチオールの銅および亜鉛錯体には、ヒノキチオールと同等の抗菌性を有することが判明した。しかし、白色腐朽菌であるカワラタケは、トロポロン類が低濃度の場合に抵抗性を有することが明らかになった。
- 奈良県森林技術センターの論文
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