遺伝子組換えトウモロコシMIR604系統特異的定量PCR法の開発と妥当性確認
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概要
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遺伝子組換えトウモロコシMIR604系統は食品原料として広く流通しており,当該系統に対する定量検知法が食品表示の検証のために必要とされている。本論文は,リアルタイムPCRを用いたMIR604系統新規定量検知法について報告するものである。まず,MIR604系統およびトウモロコシ内在性のスターチシンターゼIIb遺伝子に対するリアルタイムPCRを設計した。つづいて,MIR604系統特異的DNAおよび内在性DNAのコピー数比から重量比によるGMトウモロコシ混入率を算出するために必要となる内標比を決定した。最後に,分析法の妥当性を確認するため,MIR604系統を0,0。5,1。0,5。0,10。0%含むブラインド試料を調製し,国際的にハーモナイズされたガイドラインに従って試験室間共同試験を実施した。開発した分析法の室間再現精度は,ブラインド試料のすべての混入レベルにおいて25%を下回り,分析法の定量検知下限はISO24276に基づいて0。5%と評価された。以上の結果から,開発した分析法が実際の定量検査に適していることが確認された。
- [日本食品衛生学会]の論文
- 2012-08-00
[日本食品衛生学会] | 論文
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