ヘッドスペースGC/MS法によるベビーフードおよび粉ミルク中のフランの迅速改良定量法
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概要
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フランは揮発性のある5員環化合物である。FDAは、最近、過熱処理した多くの食品にフランが存在することを報告した。FDAにより発表された方法は標準添加法を用いた分析方法で、効率的なルーチン操作には適さない。そこで、我々は迅速かつ簡便なヘッドスペースGC/MS法による食品中のフランの定量方法を開発した。内部標準としてフラン-d4を用い、フラン標準溶液で検量線を作成してフランの定量を行った。分析中のフランの生成を避けるため、平衡化する浸漬温度を60℃に設定した。この方法でベビーフードおよび粉ミルク中のフランの定量を行った。バリデーションデータは良好な精度と正確さを示した。種々の食品マトリックスでのLODは0.2~0.5ng/g、LOQは0.5~2ng/gであった。ベビーフード中のフラン量は1.4から90ng/g、粉ミルクでは未検出から90ng/gであった。
- [日本食品衛生学会]の論文
- 2007-08-00
[日本食品衛生学会] | 論文
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