異なる粗飼料に焼酎粕ケーキを添加した焼酎粕粗飼料混合サイレージの飼料成分と発酵品質

概要

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4種類の粗飼料に焼酎粕ケーキを添加した場合の粗飼料サイレージの特性を飼料成分と発酵品質から検討した。粗飼料はトウモロコシサイレージ(CS),イタリアンライグラスサイレージ(IS),イネホールクロップサイレージ(RWCS)と稲ワラ(RS)を用いた。焼酎粕は麦焼酎由来の焼酎粕ケーキを用い,焼酎粕ケーキを乾物ベースで5または10%混合して4種類の粗飼料サイレージを調製した。CS,IS,RSの粗蛋白質含有率は,焼酎粕ケーキの添加割合が増えると高くなった。CS,IS,およびRSでは,サイレージ調製直後よりサイレージ調製後28日目のほうがpHは低かった。しかし,RWCSのpHはサイレージ調製直後とサイレージ調製後28日目で同程度だった。総揮発性脂肪酸含有率は,全てのサイレージでサイレージ調製直後よりサイレージ調製後28日目のほうが有意に高かった。V-score評点も,全てのサイレージで良好だった。以上の結果から,焼酎粕ケーキを添加した粗飼料サイレージは,粗タンパク質含有率が高くなることと,焼酎粕ケーキの保存ができることがわかった。
2012-03-00