ウシ体外受精胚における複数遺伝子診断のためのDNA抽出法と遺伝子増幅法
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概要
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ウシ体外受精胚から採取したバイオプシー細胞を用いてPeroxisome proliferator-activated receptor γ2(PPARγ2)遺伝子の検出率から診断に必要な胚バイオプシー量,DNA抽出方法,及び全ゲノム増幅法(WGA法)を検討した。さらに,WGA産物を用いで性判別及びstearoyl-CoA desaturase(SCD)遺伝子診断の複数項目DNA診断を実施した。1 DNA抽出方法は加熱処理よりもNaOH処理が優れていた。2 NaOH処理区では胚バイオプシー量、WGA法による変異型PPARγ2遺伝子の検出率に差はなかった。3 1/5胚をNaOH処理でDNA抽出した場合の性判別はWGA法の種類にかかわらず100%可能であった。4 1/5胚をNaOH処理でDNA抽出した場合のSCD遺伝子診断率はPEP-PCR産物に比較してMDA産物を用いた方が高い値であった。以上のことから,NaOH処理で胚からDNAを抽出後,全ゲノムDNAを増幅すると,バイオプシーサンプル量を1/5胚としても複数項目のDNA診断が可能であることが明らかとなった。
- 2012-03-00
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