イチゴ実生系統における早生性および連続出蕾性の評価法
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概要
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イチゴ実生集団から,頂花房の早生性と連続出蓄性を併せ持つ系統の選抜を効率的に行うために,「さがほのか」自殖および交雑実生集団を用いて,頂花房の早生性と頂花房・第一次腋花房の連続出蕾性との関係について検討した。また,早生品種「さがほのか」と同程度の早生性系統を選抜するための短日夜冷処理期間を検討した。頂花房の出蕾が早い早生性系統は,頂花房・第一次腋花房間の葉数が少なく、連続出蕾性を持つ傾向が認められた。早生性個体は,栄養繁殖させる前の実生苗での出葉数や出奮日数の早晩を基準に選抜が可能と考えられる。「さがほのか」並みの早生性および連続出蕾性を有する系続は,4月に播種した交配実生苗を8月中旬に10日間短日夜冷処理し,処理後頂花房出蕾までの出葉数が6枚以内で出蕾日数が65日以内の早生性個体を選ぶことにより効率的に選抜できる。
- 福岡県農業総合試験場の論文
- 2012-03-00
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