富山県におけるMBI-D剤耐性イネいもち病菌の発生
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概要
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MBI-D剤(シタロン脱水酵素阻害型メラニン合成阻害剤)は、いもち病防除のために主に苗箱施薬剤として使用されており、1998年にカルプロパミド、2000年にジクロシメット、2001年にフェノキサニルが上市されている。富山県においても長期持続型苗箱施薬剤として、2006年には水稲栽培面積40,900haの35%に当たる約14,400haでの使用実績がある。MBI-D剤に対するイネいもち病耐性菌は、2001年に佐賀県で初めて確認され、その後全国的に拡大してきており、2007年末で本県を除く32府県で発生が確認されていた。2008年にジクロシメット剤を施用していたほ場でいもち病の発生が認められ、本剤に対する耐性菌の発生が疑われた。そこで、耐性菌検定を行ったところ、本剤耐性菌の発生を確認したので報告する。
- 富山県農林水産総合技術センター農業研究所の論文
- 2012-03-00
富山県農林水産総合技術センター農業研究所 | 論文
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