高温登熟性に優れる暖地向き水稲新品種'おてんとそだち'
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概要
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宮崎県総合農業試験場作物部で育成した水稲新品種'おてんとそだち'の主な特性は,下記のとおりである。1。出穂期は'ヒノヒカリ'より3日早く,成熟期は5日早い。暖地では"中生の早"に属する。2。稈長は'ヒノヒカリ'より12cm短く,穂長は同程度である。穂数はやや少なく,草型は"偏穂重型"である。3。高温登熟条件での白未熟粒の発生が少なく,高温登熟性は'金南風'と同程度の"強"である。外観品質も安定して優れる。4。耐倒伏性は'ヒノヒカリ'より強い"強"である。5。いもち病真性抵抗性遺伝子型は"Pia,Pii"を持つと推定される。葉いもち圃場抵抗性は"中",穂いもち圃場抵抗性は"やや弱"である。白葉枯病抵抗性は"弱",縞葉枯病に"罹病性",穂発芽性は"中"である。6。収量は'ヒノヒカリ'より多い。千粒重は'ヒノヒカリ'よりやや小さいが,粒厚はやや厚く分布する。7。食味は,'ヒノヒカリ'と同等の極良食味である。
- 2011-11-00
著者
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