エンドウのナモグリバエの寄生蜂群を用いたトマトハモグリバエ防除
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概要
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山口県において2002~2005年にエンドウ葉を加害するナモグリバエの寄生蜂相を調査し、エンドウ葉を用いたトマトハモグリバエの防除法を検討した。1 山口市における調査で、エンドウ葉から3科19種の寄生蜂が得られ、そのうちの8種がトマトハモグリバエにも寄生することが確認された。県内各地のエンドワのナモグリバエ寄生蜂相も山口市とほぼ同様であった。2 エンドウは上位6葉程度を除いて用いれば寄生蜂を効率的に放飼でき、トマトハモグリバエとナモグリバエの共通寄生蜂8種を最も有効に利用できるのは5月上~下旬であった。3 トマトハモグリバエが発生したトマトハウス及びキュウリハウスに対し、1.5mm目の網袋にエンドウ葉を入れて1週間おきにそれぞれ3回、5回導入した結果(キュウリではエンドウ葉過乾燥防止の放飼箱利用)、ハモグリバエ幼虫の死亡率は最大でそれぞれ67.2%、82.1%となり、防除効果が認められた。
- 2011-03-00
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