高密路網と機械化作業による残存木被害調査
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概要
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国が示す森林・林業再生プランにおいて、10年後の木材自給率を50%以上とし、これまで以上に路網・機械化を図り間伐の生産性を高めていくことが重要な課題となっている。本研究は、本県が進めている「えひめ森林そ生プロジェクト」の「森林そ生推進国地」の運営を確実にするため、間伐作業後の林分被害状況を調査した。その結果、6~8tクラス(車幅1.8~2.3m)のハーベスタやプロセッサの車両系システムによる損傷率は、多い箇所で20~23%、少ない箇所で7%であった。また、作業道下方の上げ荷プロットは、作業道上方の下げ荷プロットと比べて1.4~2.4倍損傷率が高く、損傷範囲は作業道林縁から5m以内で損傷木の80%を占めた。調査地の一部では列状間伐が実施され、冠雪害と思われる被害が発生し、被害木は小径木や形状比の高い立木で谷部付近に集中していた。
- 2011-03-00
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