大和マナに含まれる3-ブテニルグルコシノレートおよびフェネチルグルコシノレートの食餌誘導性肥満モデルマウスでの効果
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概要
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大和マナ(Brassica rapa L. Oleifera Group)は奈良県在来のツケナであり,主に,9月から4月にかけて栽培され,葉と花蕾が収穫される.しかしながら,葉が黄色くなり劣化する現象「黄化」しやすいこと,形の不均一さが流通上の問題であり,奈良県外への出荷が困難であった.それゆえ,これらの問題を克服するため,F1ハイブリッド育種の研究が進行中である.アブラナ科植物の主要な二次代謝産物としては,イソチオシアネートとその前駆体配糖体のグルコシノレートがよく知られている.グルコシノレートは,側鎖を持ったβ-チオグルコシド-N-ヒドロキシイミノサルフェートであり,安定な水溶性化合物である.しかしながら,その植物を傷つけたり,切断したりすることで内因性のチオグルコシダーゼ(ミロシナーゼ)によって,グルコシノレートはイソチオシアネートに変化する.イソチオシアネートの生理活性に関する研究は数多く報告されている.しかし,グルコシノレートの生理活性に関しては,持久力増強活性や抗原虫活性が報告されているが,まだ十分に研究されていなし.最近われわれは,大和マナ含有成分の3-ブテニルグルコシノレート(3-butenyl glucosinolate,以下BUGLS)の単回投与がコーン油負荷マウスの脂質吸収を有意に抑制させることを見出したが,その連続投与の効果は不明である.本研究では食餌誘導性肥満モデルマウスを用いてBUGLSおよびフェネチルグルコシノレート(phenethyl glucosinolate,以下PEGLS)の抗肥満効果を検討した.
- 2011-03-00
著者
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