長野県における微小粒子状物質の簡易調査結果
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概要
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県全体を地形的な観点から4ブロックに分け. PM2.5試料を,ブロック毎に3~4地点で同時採取し,濃度レベルや成分組成の地点による差異について検討した.調査期間は,春から初夏の限られた期間であったが,以下の結果を得た. PM2.5濃度は一般環境大気測定局と比較して自動車排出ガス測定局で高い傾向がみられた. PM2.5中の水溶性イオン成分組成は,いずれのブロックにおいても,概ね一様であったが. Cl-. Ca2+及びN03-についてはPM2.5濃度が高い地点ほど,含夜率が高い傾向がみられた. SO4 2-及びNH4+については,ブロック内での濃度の一様性が高いことから,広域的な汚染の影響をより強く受けていることが示唆された.またPM10及びSPMに占めるPM2.5の割合は,概ね一定で,それぞれ7割及び8割前後の値であった.
- 2011-03-00
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