裁培管理がニラの機能性成分含有量に及ぼす影響
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概要
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ニラに含まれる機能性成分の動態について調査した.さらに,ニラの機能性成分を増加させる目的で,硫黄施用を検討した.機能性成分は,機能性が確認されているスルフィド類の前駆体物質であるメチインおよびアリイン含量を調査した.メチインおよびアリイン含量は,株養成期間前半(9月)は葉および葉鞘に多く,株養成期後半(11月)は根に多く含まれた.収穫時は,収穫回数が増えると根の含量が減少し,葉の含量は増加した.すて刈りから60日間の時期別の動態で見ると,メチイン含量は,すて刈り時は根に多く, 15日後は根が減少したが,葉鞘が増加し,60日後はいずれの部位も同含量となった.アリイン含量は15日後以降大きく変化せず,根>葉鞘>葉の順であった.すて刈り後の環境条件では,メチイン含量は温度が高いと全ての部位で多くなり,アリイン含量は温度が高いと葉および葉鞘に多く,逆に根は少なくなった.硫黄を標準量と比べて2倍量施用すると,アリイン含量およびメチイン含量は多くなったが,5倍量施用では,2倍量施用と変わらなかった.
- 2011-03-00
著者
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