鶏コクシジウム浸潤状況の全国調査(2007年1〜3月)
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概要
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鶏コクシジウム浸潤状況の全国調査は1994年以来報告されていない。最近の状況を明らかにするために,糞便検査と聞き取りによる調査を2007年1~3月に41都府県で各家畜保健衛生所の協力の下に実施した。糞便内オオシストを計数し,その長径に基づき小,中,大型種に分類した。その結果,オオシスト陽性率は肉用鶏農家72%,採卵鶏農家49%で,肉用鶏農家がより高く,また,いずれも東海・北陸・中部地域が他の地域に比べて低かった。ウインドウレス鶏舎の肉用鶏農家,ケージ飼いの採卵鶏農家は陽性率が低かった。日齢,鶏種,飼養規模と陽性率に関連性はみられなかった。陽性肉用鶏,採卵鶏農家の型別検出率は,順に小型種76,79%,中型種83,60%,大型種50,13%で,肉用鶏農家の中型種,大型種検出率がより高かった。陽性肉用鶏農家の大型種検出率は1982年から倍増し,31~60日齢鶏群が他の日齢鶏群に比べて高かった。肉用鶏農家におけるコクシジウム予防薬,コクシジウムワクチンの使用率は順に31,23%であった。農家の衛生対策意識は概して高かったが,給与飼料に予防薬が含まれることを把握していない農家もあると考えられた。
- 農業技術研究機構動物衛生研究所の論文
- 2010-00-00
著者
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