耳石横断薄片法を用いた新潟県沿岸域におけるヤナギムシガレイの年齢と成長
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概要
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(1) 2004年から2008年に新潟県沿岸域で漁獲された565個体を用いて,耳石横断薄片法により年齢と成長の関係を得た。(2) 透明帯及び不透明帯はそれぞれ1年に1回形成され,不透明帯は1月から2月に形成が始まると推察された。(3) 透明帯形成時期は不透明帯に引き続き皺状構造が急激に密になり,耳石の伸長する方向が変化している様子が確認された。(4) 表面観察法では成熟前に形成される最初の不透明帯と透明帯の区別がつきにくいことが示唆された。(5) 最小自乗法により雌雄別にvon Bertalanffyの成長式を求めたところ,雄はLt=181{1-exp(-O.369 (t+1.26)) },雌はLt=310.4 {1-exp(-O.167(t+1.13))}となった。
- 2011-03-00
著者
関連論文
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