簡易堆肥器『タヒロン』の利用性
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概要
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簡易堆肥器『タヒロン』について、堆肥化装置としての一次発酵性能および堆肥の貯蔵性について試験を行い、次のような結果を得た。一次発酵試験では、タヒロン区は堆積開始後の発酵の立ち上がりが良好で堆積2日目に73.5℃を記録した。堆積終了時における堆肥の外観等については、タヒロン区はほぼ均一に発酵が進み、汚物感や不快な臭気はほとんど感じられなかったが、有機分解率が22.5%と低く、易分解性有機物が残存する状態であった。また、屋外での堆肥貯蔵試験では、4ヶ月間の堆積貯蔵では腐敗臭を発生させる等、堆肥の品質劣化を示す状況を呈することはなく、被雨により堆肥のEC、カリが低下することを認めた。これらのことから、タヒロンは耕畜連携を図るうえで、「堆肥(糞尿)利活用の手段」の一助としての役割が期待できる。
- 石川県畜産総合センターの論文
- 2007-03-00
著者
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