屋久島で採集された日本初記録のイソギンポ科魚類オボロゲタテガミカエルウオ(新称)Cirripectes filamentosus
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概要
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タテガミカエルウオ属Cirripectesは、頂部に正中線を横断して並ぶそれぞれが同長の22-66本の糸状の皮弁があること、成熟した雄には生殖孔に結合する1または2本の先細な糸状突起があること、背鰭鰭条数と臀鰭鰭条数がそれぞれ12棘13-17軟条と2棘14-18軟条であること、前鋤骨歯を欠くこと、歯骨の後方に大きな犬歯をもつことで特徴づけられるイソギンポ科魚類である。本属魚類は、インド・西太平洋の浅海域岩礁やサンゴ礁に広く分布し、22種を含む。日本からは8種が報告されており、このうち1種は水中写真で記録されているのみである。このたび鹿児島県屋久島での魚類相調査の際に、これまで台湾を分布の北限としていたC. filamentosusと同定される標本1個体が採集されたので、本標本に基づき日本初記録種としてここに報告し、合わせて新標準和名を提唱する。
- 2009-11-00
著者
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