水稲新品種「せとのにじ」の育成
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概要
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「せとのにじ」は、1994年に徳佐寒冷地分場で「ヒノヒカリ」と「祭り晴」を人工交配し、1996年から山口県農林総合技術センター(山口県農業試験場)において選抜・固定化させて育成した品種である(品種登録出願:2006年9月)。出穂期と成熟期は「日本晴」より2日早く、極早生品種や中生品種との作期分散に適する。短稈で稈長は「日本晴」より8 cm短く、耐倒伏性は"強"である。穂数は「日本晴」よりやや少なく中間型に属する。芒は穂の先端に極く稀に発生し、ふ先は黄白、脱粒性は"難"である。平坦部の収量性は「日本晴」よりやや劣るが、山間部ではやや優れる。品質は「日本晴」と同等に優れるが、乳白は発生しやすい。穂発芽性は「日本晴」より優れ、"難"である。いもち病抵抗性は「日本晴」並で、葉いもちが"やや弱"、穂いもちが"中"である。白葉枯病抵抗性が"中"、紋枯病抵抗性は"やや弱"である。食味官能は「日本晴」より明らかに優れ、「ヒノヒカリ」に近い。
- 2010-03-00
著者
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