高地温がウメ樹体に及ぼす影響
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概要
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ウメ園土壌の夏期の地温上昇特性および高地温がウメ樹体に及ぼす影響について検討した。1.岩屑土では深さ5cmの地温が7時間継続して40℃以上となることがあり、岩屑土の深さ20cm地点や灰色低地土の深さ5cm地点の地温が6時間継続して36℃以上となることがある。2.適湿状態で日中8時間40℃以上の地温に遭遇すると、ウメ樹体は短期間で光合成速度、水ポテンシャルが低下し、その後根の活性の低下、落葉が見られた。36℃以上の地温に遭遇すると、光合成速度、水ポテンシャル、根の活性が約30日後に40℃に遭遇したウメ樹と同程度まで低下した。3.36℃以上の高地温がウメ樹体へ及ぼす影響は、土壌水分が多いほど早期にしかも著しく現れた。4.刈り取ったソルゴーの敷草やへアリーベッチ草生は夏期の地温上昇を抑制する効果が認められた。
- 和歌山県農林水産総合技術センターの論文
- 2010-03-00
著者
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