ウメを加害するアカマダラケシキスイの水浸漬処理による物理的防除
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概要
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化学薬剤を使用しない物理的防除方法として、農家の大規模な一次加工の作業において導入できる果実の水浸漬処理によって、アカマダラケシキスイ幼虫の梅干しへの混入を防止する技術について検討した。1.収穫コンテナで浸漬処理を行っても、効果に影響のないことから、収穫後、そのまま浸漬できる収穫コンテナで処理することが良いと考えられた。2.処理時間は45分以上で安定した効果が認められた。3.大型浸漬槽を用いた大量浸漬処理において浸漬位置による影響は無く、実際の農家での導入には問題はないと考えられた。4.水浸漬処理は1時間以内であれば果実品質に影響はなく、2、3時間でも1時間に比べると破損果率がやや高くなるが果実品質には影響は少ないことが示唆された。また、浸漬時間1時間までの水深50〜150cmの範囲では、果実品質への影響がないと思われた。5.45分間水浸漬処理は、化学薬剤による防除より効果が高く、ウメの健康食品としてのイメージを損ねない、安全・安心な環境に優しい防除方法である。
- 2010-03-00
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