イチゴ新品種'C19'の育成経過と特性
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概要
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イチゴ新品種'C19'を育成した。'C19'の特性は次の通りである。1.'さがほのか'を子房親、'紅ほっぺ'を花粉親として交配した一季成り性の促成栽培向き品種である。2.草姿は立性で、草勢が強く、草丈は'紅ほっぺ'と同等で高い。3.ポット育苗での頂果房の収穫開始時期は12月上旬であり、'さがほのか'より遅く、'紅ほっぺ'と同等、'さちのか'よりも2週間程度早い。4.収量は'紅ほっぺ'、'さがほのか'に比べ、着果数が少ないため初期収量がやや少ないものの、草勢、連続出蕾性が強く、4月までの総収量が同等以上と多い。5.果形は円錐形で丸みを帯びており、平均一果重が24.1gとかなり大きい。また、上物率が90%以上と非常に高く、果形の揃いが良い。6.果実糖度は'さがほのか'、'紅ほっぺ'に比べて高く、果実酸度は'紅ほっぺ'よりも低く、'さがほのか'よりも高い。7.特定の病害に対する抵抗性は有さず、炭疽病は'さちのか'、'紅ほっぺ'と同等に弱く、うどんこ病は'さがほのか'と同等に弱い。また'紅ほっぺ'と同様に、心止まり株の発生がみられる。
- 2010-03-00
著者
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