樹別隔年交互結実栽培を行ったウンシュウミカン成木における光合成・蒸散速度と葉色の推移
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概要
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傾斜約30度の花崗岩土壌に栽植された'杉山温州'成木を供試し、樹別隔年交互結実栽培が新旧葉比、葉果比、光合成・蒸散速度、葉色、細根量に及ぼす影響を調査した。総葉数に占める春葉の割合は処理区間で差が認められなかったが、隔年区の遊休樹では旧葉の占める割合が低く、夏葉の割合が有意に高かった。葉果比は連年区の43.3に対して結実樹は14.8と有意に低かった。旧葉の光合成速度の新葉に対する相対値は、結実樹が58%、遊休樹が52%、連年結実樹が73%で、同様に旧葉の蒸散速度は新葉の61%、55%、80%の値を示した。新葉の光合成と蒸散速度は2001年と2003年ともに、各処理区間で有意な差が認められなかった。光合成・蒸散速度が最大値を示したのは2001年が9月、2003年が7月で年により異なった。新梢の葉色(SPAD値)は隔年区の結実年で連年区と同じかそれよりも濃く、遊休年には連年区と同じかそれよりも薄い年が多かった。細根の発生は遊休樹で多い傾向にあった。
- 農業技術研究機構近畿中国四国農業研究センターの論文
- 2010-02-00
著者
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