傾斜地ウンシュウミカン成木園での樹別隔年交互結実栽培の収量性と作業効率
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概要
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傾斜約30度の花崗岩土壌に栽植された'杉山温州'成木を供試し、樹別隔年交互結実栽培が収量や採収・剪定・摘果の作業効率と作業時間に及ぼす影響を調査した。1樹あたり収量は連年区の121kgに対し隔年区が167kg、10aあたり収量は連年区の5.08tに対し隔年区は3.51tであった。傾斜地成木園においても隔年区ではSMサイズの果実の割合が増加し、剪定の作業効率が向上した。単位面積あたり作業時間に関しては、隔年区で摘果時間が短く、また、単位面積当たり収量が少ないことにより収穫時間が短かった。この結果、剪定、摘果、収穫の合計作業時間は隔年区が97.3時間/10aで、連年区の120.5時間/10aより23.2時間/10a短かった。一方、単位収量当たり作業時間の合計値は隔年区が27.7時間/tで、連年区の23.6時間/tに比べて4.1時間/t長かった。これは主として平均果実重が小さいことにより単位時間あたり収穫量が減少し、収穫時間が増大したためであった。
- 2010-02-00
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