わが国の中山間傾斜地における施設園芸作物の安定多収生産に向けての養液栽培技術の開発
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概要
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中山間傾斜地における夏秋トマトの安定出荷のため、収量変動に対する開花前後の日射および収穫前の気温の影響を調査した。週間収量の変動は、主に収穫果実数の変動によるものであった。果実数および収量の変動は、冬春季に行った短期間の実験ではみられなかった。2戸の生産者ハウスにおける夏秋季の実験では、週間収穫果実数および週間収量の変動率と開花12〜0日前における7日間の平均日射の変動率との間には有意な正の相関関係がみられた。週間収穫果実数および週間収量の変動と収穫3〜0週前の7日間の平均気温の変動との間には有意な相関関係はみられなかった。これらの結果より、開花10-4前の日射の変動に基づいて、週間収穫果実数および週間収量を予測した。新たなデータによって予測の検証を行ったところ、予想収穫果実数および週間収量と実測値との間には有意な相関関係がみられ(r=0.77および0.80)、予測値および実測値はほぼ同時期に増減を示した。
- 2010-02-00
著者
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