リモートセンシングを身近にする超小型無人飛行体
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概要
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農業分野をはじめとして、長年にわたり、空間的な情報の収集においてリモートセンシングの活用が進められている。その観測には、センサを搭載するためのプラットフォームが必要で、人工衛星、航空機から地上設置型まで、観測高度別に種々のものが使用されている。各プラットフォームにはそれぞれの特徴があり、適材適所に組み合わせて活用することで相互補完ができる。その中で、低高度から機動的で詳細な空中撮影や反復観測が求められる場面には、従来から無人飛行体(無人ヘリコプタや気球など)が活用されてきた。とくに農業分野では1980年代後半からの産業用無人ヘリコプタの普及もあり、ヘリコプタを利用したリモートセンシングが、機動性、即時性、地上分解能の点で精密農業の基盤技術として注目されている。一方、これまでは本格的な機能を持つ無人飛行体と言うと、導入コストや運用性の点で専門家のツールというイメージがあった。しかし、近年の自動制御用電子部品の小型化や、高効率なモーターの普及など技術的な進展を背景に、離陸重量5kg以下と小型ながら自律航行機能を備えた超小型無人飛行体が民生用に製品化され、海外では簡便な低高度プラットフォームとして普及が始まっている。本報では、そのような超小型無人飛行体であるドイツのマイクロドローンズ社のmd4システムを紹介する。
- 2009-10-00
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