研究・技術情報 衛星・気象・土壌データを活用したてん菜の根収量予測
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概要
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北海道におけるてん菜糖の生産量は約64万トンであり、国内産砂糖の3/4を占める。一方、その価格は国外産と比較して2.8倍も高く、「新たな砂糖・甘味資源作物政策大綱」では、てん菜の生産及びてん菜糖製造にかかるコストの削減が求められている。生産費の約22%を占める肥料費の削減は生産コスト低減と糖分向上に、根収量の事前把握による原料集荷計画の策定は輸送費の低減等に効果的であると考えられる。しかし、そのために必要な収穫時のデータは生産者ごとに集計されており技術的に必要とされる個々の圃場や地点では得られていない。そこでこれらのデータの収集と蓄積が求められているが、年次を超えた広域的な精度の高い調査は技術的にもコスト的にも限界がある。こうしたことから、衛星データやGISデータを用いて、てん菜の作付け位置、面積の推計および生産量を把握するための手法の確立が急がれている。そこで、2006年に衛星、気象、GIS等の高度な情報を活用したてん菜生産の効率化手法の構築を開始した。ここでは、てん菜の根収量を収穫前に予測する手法を紹介する。
- 北海道農事試驗場北農會の論文
- 2009-10-00
著者
関連論文
- 20 十勝管内芽室町におけるテンサイ収量の土壌間差とその時系列変化(北海道支部講演会,2007年度各支部会)
- 16-2 北海道十勝地域における土壌タイプ別テンサイ根収量の推定とその精度(16.畑地土壌肥よく度,2008年度愛知大会)
- P21-1 ハイパースペクトルデータによる植生の水ストレスの把握(ポスター紹介,21.緑化技術,日本土壌肥料学会 2005年度大会講演要旨集)
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