メドウフェスク新品種「北海15号」
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概要
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育種方法:「北海15号」は、「Bundy」から1栄養系、「Salten」および「Boris」から各2栄養系の5栄養系を構成栄養系とする合成品種である。育成の目的と経過。メドウフェスクはペレニアルライグラスよりも越冬性に優れ、またチモシーよりも耐暑性、夏季以降の収量性に優れることから、土壌凍結地帯での集約放牧として、現在メドウフェスクの「ハルサカエ」の利用が図られている。しかし、「ハルサカエ」は、元来、積雪地において採草利用を主体に育成された品種であり、土壌凍結地帯での集約放牧のさらなる普及、拡大のためには、第一義的には安定した越冬性を備え、さらに季節生産性に優れる品種を育成する必要がある。そこで北海道農業研究センターで保存するメドウフェスクの144優良栄養系を選抜基礎集団として、1994年から1996年まで北海道農業研究センターと北海道立根釧農業試験場で少回刈り処理を行い、1997年に越冬性、草勢などに優れる栄養系を選抜し、場所ごとに多交配した。それら後代を用い、1998年から2000年までシロクローバ混播条件下で短草・多回刈り処理を行い、2001年に5栄養系を選抜して構成栄養系とした。2005年から系統適応性、特性検定、地域適応性の各試験に供試した。新品種。
- 北海道農事試驗場北農會の論文
- 2009-04-00
北海道農事試驗場北農會 | 論文
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