外国農業事情 アメリカにおける馬鈴しょおよび春まき小麦育種の状況と遺伝資源収集について
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概要
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ホクレン農業総合研究所では、園芸作物の他に馬鈴しょと春まき小麦の品種開発を行っている。この度、アメリカにおける品種開発状況に関する情報収集と遺伝資源入手の交渉を進めることを目的に平成20年3月14日〜30日の間に4カ所の研究機関を訪問した。馬鈴しょ品種開発では、北海道の馬鈴しょ生産者からの拠出金等により運営されている北海道馬鈴しょ協議会より「長期貯蔵可能な加工用ばれいしょ品種の開発促進」という課題を受託している。その一環で昨年は本研究所の守屋職員がアメリカの研究機関を訪問し、遺伝資源の入手について口頭で了解を得ることができた。しかし、その後、馬鈴しょ遺伝資源は送付されない状況であった。この状況を打破するために、一方的な遺伝資源の導入だけではなく、交換を前提とする交渉を進めることにした。北海道における春まき小麦品種開発では、赤かび病抵抗性の付与が重要課題である。ノースダコタ州立大学は赤かび病抵抗性と製パン性の優れる品種の育成で著名なことから、育種法に関する情報収集と共に遺伝資源導入に関する交渉を行った。最後にアリゾナ州の品種開発企業であるワールド・ワイド・ウイート(WWW)社を訪問し、育種法に関する情報を収集した。
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